【捻挫=固定】はダメ!
骨折にまで至らないまでも、ある程度の捻挫の対応について、とにかく無駄な固定が多過ぎると感じます。
固定までする必要性の無い程度の捻挫でも、とりあえず固定。結果、回復が非常に遅くなってしまうパターンが非常に多です。
また、関節の矯正をしないままとりあえず固定したことによる弊害の例も多数存在します。
一番多いのは【外反捻挫】
一番多いのが外反捻挫(ガイハンネンザ)と呼ばれるものですが、今回はこれを基本としてお話させて頂きます。
御覧のように足首はたくさんの骨から形成されており、ある程度以上の捻挫になると、この位置関係が狂ってしまいます。
まず、このズレを正しい位置に戻してあげないと、間違いなく違和感、もしくは痛みがかなり長引きます。
病院ではこのズレを正さないまま固定されることが多いです。
何年も前の捻挫の場所が、今も時々違和感が出るという方も少なくありません。
単なる『古傷』ではなく、明確な原因があっての症状です。
ある程度以上の捻挫になると、それに伴って靭帯もどうしても損傷してしまいますが、損傷した靭帯というのは基本的に元には戻りません。
しかしこれは他の靭帯と筋肉でカバーしますので、そこまで問題ではありません。
一番の問題は、固定することにより筋力が著しく落ちてしまうという事です。
固定するということのリスク
骨折が無い程度の捻挫で例えばこのような↓固定を2週間したとしましょう。
2週間も固定すれば腫れもある程度は引きますし、強い痛みもある程度は治まります。
ですが、極度に筋力が落ちてしまう為、この後の痛みに手こずることになるのは間違いありません。
落ちた筋肉は落ちると同時に縮んでしまうのですが、この時に硬くなってしまいます。
この硬くなった筋肉というのが悪さをし、各部の違和感や痛みの原因になるのです。
そして落ちた筋肉というのは中々今まで通りの状態には戻らず完全復活までにはかなりの時間を要します。
硬くなった筋肉というのも自身で元に戻すのは困難ですので、痛みや違和感が消失するにはある程度の苦労が絶えません。
当院の治療法
当院ではテーピングはもちろんするのですが、基本的に『完全固定』という概念ではなく、イメージとしては『矯正』のためのテーピングです。
治療の順番は、
①位置関係の異変が診られる場合は、まず正しい位置に関節を戻してあげる。
②周辺の筋肉は必ず過度に緊張している箇所があるので、その特定の筋肉を元の状態に戻してあげる。
③足首全体が正しい使い方ができるようにテーピングにて矯正・維持する。
といった感じです。
まず痛みの原因を緩和してあげて、その後正しい使い方ができるようにテーピングで調整してあげれば、改善も格段に早くなりますよ。
数か月、数年前の捻挫なのに痛みや違和感が時々出るという方、ちゃんと治療すれば必ずその症状は取れます。
受傷直後の処置の仕方で後々数年後の状態というのも変わってきますので、早い段階での捻挫も是非任せて頂きたいです。
捻挫に限らず足首の痛みに悩まされてる方、捻挫といえば整骨院かも知れませんが、当院は捻挫は特に得意としておりますので、必ずや期待に答えてみせます。
もちろん骨折等の疑いがある場合は責任もって病院を紹介させて頂きますので、その判断含めお任せ頂けると光栄です。