みんな知らないホントのハナシ
『椎間板ヘルニアの95%は放っといても治る』、という説があります。
その説によると、ヘルニアと診断が出たうちの、手術適用は5%程だそうです。
5年も経てば医療も全然変わる
今は随分と減りましたが、一昔前は片っ端から手術してる感がありましたね。
現在では割と保存療法がメインとなってる傾向ではないでしょうか。
なんにせよそれだけ医学は変わってるという事で、昔の情報はあてにならないという事です。
それでも上記説が正しいとすればまだまだ無駄な手術が多いと思います。
無駄な手術というのは痛みや痺れの原因がそこですねと説明され、そしてそこを手術した結果、手術前と何にも変わんなかった、というものです。
手術してみないとそこが原因かはわからないという事実
現実は、患者様が手術を薦められる際、痛みが完全に取れるかという質問に対する病院側の回答は「やってみないとわかりません」という事が少なくありません。
っという事は、実は「その症状はヘルニアが原因かどうかわかりません」という事ですね。
画像診断等でヘルニアの所見があったら「ここが原因ですね」と言っときながら、「やってみないとわかりません」ってどういう事でしょう!?
原因がそこだったらそれを治せば症状は解消するはずです。
でも変わらない。
っという事は実はヘルニアの画像所見はあるにはあるけど、実はそこからの症状では無い、という事なんですが、なぜか見るのはそこ(ヘルニアの場所)しか見ません。
そして手術をしたにも関わらず症状がほぼ変わらなかった時の対応もいい話は聞きませんね。
痛みが取れるかヤマはって手術するにも関わらず責任は一切とりませんよ、的な印象を強く受けます。
方や一面ではガラパゴス化
医学が進むにつれて、いい手術は物凄くたくさん生まれてきてますが、時間が止まったような所もあるんです。
自分が行ってる病院はデカいから大丈夫、とも限りませんよ。
今現在はヘルニアの手術は最後の手段です。
当院でも色々な可能性を考え、やっぱり間違いないと思った場合は受診をオススメしてますが、ヘルニアと診断されてただちに手術をすすめられるような方でも
当院の治療で割と早く改善する方もいらっしゃいます。
手術すれば絶対に治るとは限りません。
いや、治らない人の方が多いです。
印籠じゃないんだから
過去にヘルニアを診断された方に「自分ヘルニア持ってます」という方が多いですが、それは違います。
軽度のヘルニアは勝手に治ります。
実は出てしまった椎間板は出っ放しというわけでは無いんですよ。
過去の栄光じゃないんですから、それは忘れて下さい。
なんにせよ無駄な手術の多さに嘆いております。
かわいそうなぐらいの方も割と近くにいらっしゃいます。
手術しようかどうか迷ってる方は何卒一度相談して頂きたいものです。